2012年8月17日 TV
私は貝になりたいが放送されるというので、
ブルーレイレコーダーとリビングのテレビの外付けHDDに録画しました。

ぴかと二人だけでしみじみ語り合いながらも、
時々テレビをつけては「豊(とよ)さん」を見てましたが、
結局リアルタイムでは最後まで見ませんでした。

ツイッターなどで、ラストに「花の匂い」が流れなかったとか、
かなりカットされたとか知って、
もうレコーダーの映像は削除しようと思いしたが、
結局ちょっと見たら止まらなくて全部見てしまいました。

あちこち細かくカットされてました。
もう筋だけはとりあえず通しましたって感じで、
ちょっとしたエピソードが切れてて。
そして、ラスト、余韻も何もなくCMになってしまったのを見て、
やっぱりちゃんとした物を見たくなって、
DVDをひっぱり出して見ました。

ちょこっと飛ばしたりしたけど、
カットされたところをちゃんと繋げて見ると、
そこにはみんなに愛された「豊さん」の姿が浮かびあがり、切なくなりました。

戦争映画ではあるけど、そこに生きてる人間の生活があって、
その時代しか生きられなかった人たちの生活がありました。

「豊さん」は丁寧な仕事が評判(この言葉はカットされてた)の
理髪師で町の人に愛されてたこと。
監獄から出て初夏には家族で生きられると信じてたのです。
「土佐の桜はう~んと早いんでね」って言葉もカットでしたね。

ジェラーは「あいつらのためだから」(ここもカット)
矢野中将との間を取り持ってくれて、
面会の時に泣き崩れる豊さんを起こして椅子に座らせたり、
泣き止まない赤ちゃんのなおちゃんに子守唄歌ってくれたり(ここもカット)

どちらもこんな時代には生きて居たくなかったでしょう。

結局、特典映像も見て、ディスク2と3も早送りで見て、
頭の中が「豊さん」だらけになってしまいました。

悲惨な映画だけど、見た後は不思議と前向きになるって
「ぴあ」のインタビューで剛君が言ってたこと、思い出していました。

カットなしの完全版をひとりでも多くの人に見て欲しいです。

その剛君の演技には引き込まれました。
大西さんはほんの数分しか出てこないのに、
深い罪悪感を持って生きて、死んで行った事が伝わりました。
「嫌な時代に生まれて嫌なことをしたものです」
短い言葉だけど重い言葉です。

嫌な時代にならないように、
私たちも今の世界をしっかり見ていかなくてはいけないんですよね。





コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索